COLUMN

レビュー太郎さんが投稿してくれる記事です。



 5    Live at Terra(1st Live)
更新日時:
2008.03.23 Sun.
僕はモーニングコーヒーと日本の友達から送られてきたBISCOというビスケットを自宅のリビングで食べていた。日曜日の午後である。もちろんBGMはThe KinksのSunny Afternoonである。
お菓子が日本の食べ物だし「ズズッ」とコーヒーをやろうかなんてジョークを考えていた。すると日本の友人から電話がかかってきた。
 
「おい、ミッキー・ジャラッド、THE MUSICIANSというなめた名前のバンドが日本に誕生したんだよ、おまえこういうバンドのあらさがしをしてペチャンコになるまで出た杭をうつのが仕事だろう?どうだ?二度とライブできないようにしてやれよ。」
 
僕の名前がミッキーで、ペンネームがレビュー太郎っていうのはおいといて、急遽日本に飛び立つことになった。
この時点で僕は日本で馬鹿なやつがいると自国に持って帰り馬鹿笑いするための計画を練っていた。
それがまさか自分から進んでこのバンドのレビューを、しかも彼らのホームページに提出しているとは…。
 
僕が日本に着いたは2007年の3月27日。
THE MUSICIANSのライブは翌日NISHIOGIKUBOのTerraというライブハウスでやるというので、僕はこの日は隣町のOGIKUBOという駅の前の「SARARI-MAN NO MIKATA MOMOTAROU MOVIE」とかなんか書いてあるところに泊った。
 
そして翌日歩いてライブハウスに向かった。
僕の国でも人気なTEMPRAのご飯を寄り道で食べたのだが…この時、うまそうに、豪快に食べ、食べ終わったと思えば携帯電話のカメラで遠近法を使って遊ぶ高校生くらいの少年たちがいた。
これがTHE MUSICIANSと私の出会いであったわけだ。
 
ちなみに後日バンドのドラマー、遠藤正宏にこのときのことを話したら「遊ぶのに夢中でまわりの客のことなど覚えていない」と返された。
ギターの平田は世渡り上手なのか何故なのか「そういえばそんな人いたかもしれないと言っていた。」
 
余談は置いといてとりあえずライブのことだ。
 
1、西荻窪
2、オブラート
3、性転換
4、サムソウ
5、ロマンチスト〜君にメロメロ〜
6、牛乳
7、平安時代
8、朝鮮人
9、満月
10、しんぱいラーメン
11、ロックンロール
12、ブルーハーツメドレー
 
と最後の以外すべてオリジナルで約50分やりぬいた高校生が僕の目の前にいたのだ。
 
曲はベースのひががほとんどかいていてどれもなかなかのクオリティであった。
すごいバンドだと思った。
音のことや知識が全然ないのにこのレベルは信じられない。
これからが楽しみだとすごく感じた僕は日本での滞在期間を延ばすこととなった。
 
Live at Terraと僕とまわり知人はいうのだが、本当のイベント名は「卒業コンサート」であったのもTHE MUSICIANSのすごいところであろう。
 
解説/レビュー太郎

 6    THE MUSICIANS!!
更新日時:
2008.03.21 Fri.
「THE MUSICIANS?なめた名前だな、そいつのイカれた“きん○ま”俺が分捕ってやるよ。」
と英国の超ふぇいますバンド○asisのN○elが言った。
 
なんてことにはならないだろうがこのバンド、実に人を喰った名前である。
 
バンド名の由来を取材で手に入れたので話したいと思う。その前にこの日本のバンドの簡単な紹介を。
 
メンバーは全員同い年で、NIHON UNIVERSE Uというハイスクールで同期だったらしい。専攻は普通科であるという。
 
ボーカルである志田を除いて全員進路が決まりハイスクールの卒業まで気を抜いていた。遠藤、ひが、平田のこの3人はバンドを組んでいたことがあったらしい。情報は定かではないがバンド名は「うーぱーるーぱー」だったとか。
 
3人は気を抜きすぎてクリスマスに予定がないという日本では珍しい事態に陥った。
 
暇すぎてKICHIJOJIという日本でも有数のカップルひしめく街に集まる。
そして彼らは自分たちにできることは楽器ということに気づきStudio Grand Blueという荻窪のスタジオに入ることになる。
 
そこでギター平田の友人の志田をスタジオに誘う。
 
志田は進路も決まってないのにノリノリで歌ったという話が残っている。
もちろん志田は受験に失敗する。
 
しかし志田のボーカルのおかげで後世に名を残すバンドは形をつくることになる。
 
 
ベースで主にバンドの作曲を担当するひがは首席で卒業、推薦でCYUOという名前の日本でなかなか名の知れた大学に進んだそうだ。
 
ドラムでFOODEXという日本の企業が好きな遠藤はその後FOODEXという会社に入り浸ることになったそうだ。
 
ギターの平田は高校時代していたJUDOという日本のスポーツのちょっとした実績を使いSEIKEIという大学に進学。
 
志田は上記の通りであった。
 
そんなこんなでこのバンドはこの4人でという形になったのだろうか、その頃にライブの話が持ち上がる。
 
そのライブについては後ほど詳しく書きたいが、ライブに出るのである、バンド名が必要となる。
 
ライブ前のある日、ひがと平田は自転車の二人乗りをしていたという。ひとついうと彼らはホモではない。日本では男子高校生の二人乗りは普通なのである。
 
そんな昼下がりを過ごしていたのか、バンド名について二人とも各自の案を持っていたという。そして、バンド名どうするという話になったとき
「THE MUSICIANSがいい」
とひががいう。
 
実は平田も同じバンド名をずっと考えていたらしく、二人は口をそろえてTHE MUSICIANSと叫んだらしい。
 
この件については実はひが先行案と平田先行案があり、どちらが先に考えてこの世界に進出することになるバンド名を生んだのかというのは謎であるらしい。
 
まあ、リスナーの僕としてはどっちが先でもいいのだけど。
 
 
THE MUSICIANSという人を喰った名前は実は謙虚さの表れに思えてならない。
 
どんなにうまくても、どんなにへたでもMUSICIANであるという彼ら姿勢は弱者の代弁者である。
 
そんな謙虚さと攻撃的な部分を併せ持ったバンド、それがTHE MUSICIANSだと私は思う。
 
解説/レビュー太郎


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