COLUMN

レビュー太郎さんが投稿してくれる記事です。



 3    ネコについて
更新日時:
2008.08.09 Sat.
私の久しぶりのコラムをみて「ネコについて」とは驚かれた人も数人いるかも知れない。
まずはじめに、謝っておく。それは私が休んでいたことについてだ。私が全然ここに記事を投稿できなかったことにはわけがある。実はTHE MUSICIANSのメンバーの張り込みをしていたのだ。
 
まずは平田憲太郎だ。今やこのロックンロールバンドのギタリストだけでなくボーカルとしてもバリバリだから、すごいライフスタイルを送っているのだろうに違いないと思った。Nishiogikuboに入り久しぶりに私の胸は高まったというものだ。
ある、出版社関係の人のおかげですぐ家を見つけた。その夜は平田憲太郎のギターを長時間聴いたのだ。ファンの僕からしたら夢のようだった。窓をおもむろに開けレスポールジュニアでThe Rolling StonesのRoute 66をずっと弾いていた。
 
次の朝は彼は学校に向かった。Seikeiとう大学だったか。彼は授業をほぼ一人で前の方の席で聴いていた。孤独と戦うように授業を聴いていた。彼は何を考えていたのだろう。のちのキャンパスライフも少し拝見したが友達はいないわけではなさそうだった。
 
次にHachiojiというTokyoの少し郊外の方へ出かけた。またその市の中心から外れたとこに他のメンバーの通う大学があるから見に行こうというわけだ。
ドラムの遠藤の大学を訪れたが見つからずで終わったしまった。
 
しかし私が電車を乗り間違えTokyoの田舎でわけがわからなく困っていたらベースのひがが同じ電車に乗っていた。一度インタビューをしたことがあるので張り込みということを忘れ声をかけた。
 
「あの、ひがくんだよね?覚えているかな?インタビューを一回やったことがある…。」
「…。」
ひがは気づきてくれなかった。何やらイヤホンをして音楽を聴いている。
「あっ。」
ひががこっちを向いて口を開いた。
「こんにちわ。」
「こんにちわ。」
気づいてくれた。私は道に迷っていることを言えず、その会話の流れが来るのを待った。しかしひがは「こんにちわ」や「そうですか」や「はい」「いいえ」等、余計にしゃべらないので僕は非常に困った。
 
どうやって平田はひがとうちとけたのか。どうやって遠藤はひがとうちとけたのか。
 
ひがのイヤホンからAC/DCが流れる。音漏れだ。
 
「音もれてるよ、AC/DCだよね。」
「そうそう、いいですよねー。」
ひががフレンドリーになった。と思いきや会話のピークはこの辺であとは適当に終わった。結局Kichijojiの方へ電車は向かってたらしくひがと途中で分かれ私はどうにかKichijojiにつけた。
 
その後遠藤についての追跡を3カ月施したのだが最後まで張り込みができなかった。
彼はどこで何をしているのか。foodexというKichijojiのスーパーで働いている噂は聞きつけたものの全然シフトインしていないらしい。
 
最後に聞いた噂は彼は猫であるということ。
 
遠藤の張り込みができない僕は自国に帰り、非国民呼ばわりを受けることとなった。もはや我が国ではTHE MUSICIANSは国民的ヒーローであったのだ。
 
非国民の生活はつらい。そう思いながら、涙をぬぐうためポケットの中のハンカチを取ろうとしたら、THE MUSICIANSの2007年9月のMandalaというライブハウスでのチラシが出てきた。遠藤が猫であるということが載っていた。
私は張り込みについての文にこのことを書き、今では非国民どころかTHE MUSICIANSを一番知る人間と国で言われ、THE MUSICIANSの次に国で有名に、人気になった。
 
最後に私的ごとになってしまったが、この辺で今回のコラムを終わる。
ちなみに我が国ではTHE MUSICIANSがロックンロールバンドでなくモッズバンドとされている。
 
解説/レビュー太郎

 4    THE MUSICIANSとの最初のインタビュー機会
更新日時:
2008.04.09 Wed.
最初にTHE MUSICIANSとのインタビュー機会を得たのは忘れもしない、2008年1月のある日のこと。
インタビューの内容は僕の自国の雑誌に掲載し、その後どっかに言ってしまったので、見つかり次第ここに提出しようと思っている。
 
まずはインタビュー場所を決めなければいけなかった。
だいたいの交渉はギターの平田と行う。僕が氏にそちらのお好みの場所でインタビューをしましょうとメールをした。これはまあ常識的な敬意の払い方である。ものの5分と立たないうちに返信が来た。
「いえ、そちらの好きな場所でいいですよ。」
僕はすかさず返信、やった、これでこっち側、ホームでのインタビューができると思い。
「それじゃあ新宿のマクドナルドがいいです。」
またすぐ平田から返信が来る。
「あ、そういえばKichijojiにYodobashikameraというマルチメディアショップができたんでそこのレストラン街にしましょうか。」
「はい、じゃあ1月○日にそこにしましょう。」
「ありがとうございます。時間は夜の8時で、レストラン街のエレベーターの横のベンチで待ち合わせで。」
「わかりました。」
「夜遅くなってすいませんね。ドラムが朝弱いんですよ。猫だし。」
「はい、それでは。」
 
少しメールをした後違和感があった。夜の8時集合で朝が弱いというのは異常ではないか。それにドラムは猫。
 
とりあえず予定の日に予定の場所でおちあうことはできた。ドラムの遠藤は2分遅刻してきた。
平田が最初に口を開いた。
「今日は志田は休みです。というか今年度は休みです。」
「なぜ。」
「受験生です。浪人なんですよ。」
「そうなんですか、それじゃどの店に入りますか。」
ここで初めてベースのひがが口を開いた。
「え、平田、ベンチでこのままインタビューでしょ。」
僕はびっくりした。ひががいきなりこのようなボケをかましてくるとは思っていなかったのだ。
「もちろんここだよ。」
平田が言った。遠藤は横で爆笑をしている。ここだよねーといいながら爆笑している。一瞬彼に猫の要素というのが見えた瞬間だった。
「え、ここなんですか。」
「ええ、ここです。」
 
かくして最初のインタビューは家族連れの多いレストラン街のベンチでしっとりした感じで行われた。
 
 
ひとつ、覚えていいる内容と言えばこれだ。
僕が大学、大学院生時代に培った音楽のコアな話(これは後に僕自身、コアでも何でもないことに気づく)を会話に含むとTHE MUSICIANSのメンバーはみんなちんぷんかんぷんな顔をした。平田だけはバンド名だけは知っているけどと付け加えた。でもやっぱりチンプンカンプンみたいだ。
僕はこのバンド、いつ化けるのか、やはり楽しみでならないと再認識させられた。
 
解説/レビュー太郎


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