私の久しぶりのコラムをみて「ネコについて」とは驚かれた人も数人いるかも知れない。
まずはじめに、謝っておく。それは私が休んでいたことについてだ。私が全然ここに記事を投稿できなかったことにはわけがある。実はTHE MUSICIANSのメンバーの張り込みをしていたのだ。
まずは平田憲太郎だ。今やこのロックンロールバンドのギタリストだけでなくボーカルとしてもバリバリだから、すごいライフスタイルを送っているのだろうに違いないと思った。Nishiogikuboに入り久しぶりに私の胸は高まったというものだ。
ある、出版社関係の人のおかげですぐ家を見つけた。その夜は平田憲太郎のギターを長時間聴いたのだ。ファンの僕からしたら夢のようだった。窓をおもむろに開けレスポールジュニアでThe Rolling StonesのRoute 66をずっと弾いていた。
次の朝は彼は学校に向かった。Seikeiとう大学だったか。彼は授業をほぼ一人で前の方の席で聴いていた。孤独と戦うように授業を聴いていた。彼は何を考えていたのだろう。のちのキャンパスライフも少し拝見したが友達はいないわけではなさそうだった。
次にHachiojiというTokyoの少し郊外の方へ出かけた。またその市の中心から外れたとこに他のメンバーの通う大学があるから見に行こうというわけだ。
ドラムの遠藤の大学を訪れたが見つからずで終わったしまった。
しかし私が電車を乗り間違えTokyoの田舎でわけがわからなく困っていたらベースのひがが同じ電車に乗っていた。一度インタビューをしたことがあるので張り込みということを忘れ声をかけた。
「あの、ひがくんだよね?覚えているかな?インタビューを一回やったことがある…。」
「…。」
ひがは気づきてくれなかった。何やらイヤホンをして音楽を聴いている。
「あっ。」
ひががこっちを向いて口を開いた。
「こんにちわ。」
「こんにちわ。」
気づいてくれた。私は道に迷っていることを言えず、その会話の流れが来るのを待った。しかしひがは「こんにちわ」や「そうですか」や「はい」「いいえ」等、余計にしゃべらないので僕は非常に困った。
どうやって平田はひがとうちとけたのか。どうやって遠藤はひがとうちとけたのか。
ひがのイヤホンからAC/DCが流れる。音漏れだ。
「音もれてるよ、AC/DCだよね。」
「そうそう、いいですよねー。」
ひががフレンドリーになった。と思いきや会話のピークはこの辺であとは適当に終わった。結局Kichijojiの方へ電車は向かってたらしくひがと途中で分かれ私はどうにかKichijojiにつけた。
その後遠藤についての追跡を3カ月施したのだが最後まで張り込みができなかった。
彼はどこで何をしているのか。foodexというKichijojiのスーパーで働いている噂は聞きつけたものの全然シフトインしていないらしい。
最後に聞いた噂は彼は猫であるということ。
遠藤の張り込みができない僕は自国に帰り、非国民呼ばわりを受けることとなった。もはや我が国ではTHE MUSICIANSは国民的ヒーローであったのだ。
非国民の生活はつらい。そう思いながら、涙をぬぐうためポケットの中のハンカチを取ろうとしたら、THE MUSICIANSの2007年9月のMandalaというライブハウスでのチラシが出てきた。遠藤が猫であるということが載っていた。
私は張り込みについての文にこのことを書き、今では非国民どころかTHE MUSICIANSを一番知る人間と国で言われ、THE MUSICIANSの次に国で有名に、人気になった。
最後に私的ごとになってしまったが、この辺で今回のコラムを終わる。
ちなみに我が国ではTHE MUSICIANSがロックンロールバンドでなくモッズバンドとされている。
解説/レビュー太郎
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